「ハンズオンVC」の究極へ。

自分たちの投資スタイルを再定義し、さらに強化していくために。そんな想いのもと、2019年4月に立ち上がった『STRIVE』。そのポリシーや展望について、共同代表パートナーの天野と堤がお話します。

熱く、泥臭く、伴走する。

天野僕らのありたい姿として、いつも熱いプロフェッショナルである、というキーワードがありますが、その実現に向けて「究極のハンズオンVC」を目指しています。さまざまなスタートアップと一緒に仕事をさせてもらう上で、世の中をより良く変えていける事業へ成長させられるように、僕ら自身も主体的に、泥臭く支援する。『STRIVE』という名前の意味する「努力する、励む、対抗する、闘う、競争する」といった、力強さや情熱のようなものを、投資活動において体現していければと思っています。

僕らは、シードやアーリーステージの企業を主な対象に、リードインベスターとして投資するケースが大半を占めています。そこでの使命は、将来的なIPOなどEXITを見据えながら、次のステージに進むためのファイナンスを成功させることなのですが、実際に投資先の約9割がアップラウンドでの追加調達を達成しています。やっぱりこの世界、成功しないと頑張りが無駄になってしまうので、僕ら自身も結果から逃げずに、最大限のリスクを負ってハンズオンを徹底しています。

「経営者をつくる」ための
仕組みを。

ハンズオンと言ってもいろんなアプローチがあると思うのですが、僕らは積極的なメンタリングはもちろん、メンバーが投資先の現場に入り込んで手足を動かすことを大切にしています。事業計画を立案したり、プロダクトにおけるユーザー設計を指南したり、プロジェクトのマネジメントを行ったり。こうした現場主義で支援をしていく点は、僕ら独自のスタイルと言えるのではないでしょうか。

天野現場メンバーがハンズオンしすぎて投資先に転職しちゃうこともあって(笑)そういうのも、僕らならではかもしれませんね。さらに今後のチャレンジとして、今回新たにPRやHRの専門サポート体制も社内で用意したり、そのほかの領域でも外部の専門家を巻き込んだりしながら、包括的に支援できるスキームづくりを進めています。投資チームとバリューアップチームを組成し、今までキャピタリストが個人の裁量の中でやっていたことをもっと仕組み化していこうと。そういうアプローチでやっているVCは日本やアジアではまだ数少なく、僕らが先陣を切ってトライしていければと思います。

いつも大切にしているのが、起業家がいかに経営者へと成長していけるか、ということです。起業家と経営者は必ずしもイコールというワケではありません。0→1を生み出すのが得意な人たちが、だんだんと経営を身につけて、多くの意思決定をする中で経営者として磨かれていく。そこに至るまでの道のりをどう伴走していくのかが僕らに問われていることで、そのために必要なサポートをより多面的に提供していくのがこれからの挑戦ですね。

スタートアップ市場を、
もっと大きく。

天野今後の僕らの中長期的な目標として、スタートアップの市場そのものをさらに大きく、厚みのあるものにしていきたいと思っています。そのためには、起業家がもっと活躍できる世の中をつくることが大事で、自分たちの役割は、その活躍をいかに支えられるか、ということに尽きます。僕らには、これからは単純に資金を投じるだけでは投資家として通用しなくなるという危機感があります。だからこそ、ハンズオンVCとして、スローガンにもある「その野心を、スケールさせる。」を実践することで、VC自体のビジネスモデルも進化させていく必要があると考えています。

一緒に同じ船に乗って、プロダクトを磨いていく。そこに、起業家も投資家も関係ないと思うんですよね。深く現場を理解し、共に汗を流し、成功を後押しする。その日々の積み重ねがあってはじめて、スタートアップという市場が大きくなっていくはずなので、まずはハンズオンVCという存在をとことん追求していきたいですね。

※当インタビューは2019年4月時点のものです

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