VCHRの価値追求を通して、スタートアップに関わる全ての人たちに貢献したい/タレントパートナー 岩井麻衣子

STRIVEby Hiromi Ozawa

STRIVEでは「その野心を、スケールさせる。」をスローガンに、日々パートナーをはじめとしたメンバーが投資先のビジョンを叶えるため起業家と伴走しています。

そんなSTRIVEメンバーがどんな思いで、何を目指して走っているのか。

今回はHR領域での豊富な経験を武器に、STRIVE支援先の採用・人事課題の解決に伴走するタレントパートナーの岩井麻衣子(いわいまいこ)に、STRIVEや支援活動にかける思いを聞きました。

 (以下、太字はSTRIVEタレントパートナーの小沢、回答は全てSTRIVEパートナーの岩井)

新卒から「転職支援・採用」をメインとしたHR一筋。10年間「個人のはたらく」と「組織」に根付くHRを模索

 ──STRIVEに入るまでの経歴を教えてください。

 新卒から一貫して「キャリア」に関わる仕事をしています。

新卒入社したインテリジェンス(現:パーソルキャリア)ではIT人材の転職支援と事業部人事を経験しました。その後、ひとり目のリクルーターとしてグリーに参画。上場を控えた企業として大きく変わるタイミングだったので、在職していた7年弱で11拠点、50名ほどの従業員が2,000名を超える組織が拡大し、グローバル採用やエグゼクティブ採用にも携わりました。

──その後は?

 当時まだ40人くらいの規模だったランサーズを元同僚に紹介され、初の専属人事として入社。採用人事、企画労務全般を担いました。

 ただ、年間50~80人の中途採用と新卒採用の立ち上げを進めながら、各種人事制度のアップグレードをひとりで行うのは困難で……。そんな矢先に、古巣であるパーソルキャリアとランサーズが事業・資本提携し、強力な助っ人として古巣から来てくれたのが今、目の前にいる(共にSTRIVEパートナーとして働く)小沢さんです。

 ──そうでしたね。

 ふたりで半年間走り抜け、1年半ほどで組織を大きくしました。今では戦友であり、大切なビジネスパートナーであり、ママ友ですね。

 ──ランサーズを卒業した理由は何ですか?

妊娠出産がきっかけです。仕事は楽しいし大好きな環境でしたが、妊娠前のような働き方では、今後は精神的にも肉体的にも自分のキャパシティが追いつかないと感じていました。育児においては何事も後悔をしたくないため、仕事のやり方と環境を変えようと思ったんです。

そのため、出産後はフリーランスとしてリモートワークでの採用支援を始めました。STRIVEの仕事を始めたのは、この頃です。

これまでのキャリアの中で、自分が当事者として動くと、それが結果として事業の成長、組織の成長、新産業の創出・拡大につながると強く感じています。。自分たちで未来の新しいスタンダードを作っていく、そんなスタートアップ仲間に少しでも貢献したくてSTRIVEにジョインしました。

まだモデルケースが定まっていないVCHRを、ツーマンセルスタイルで開拓中

 

 ──その後についてお聞かせください。

 STRIVEジョインにあたっては小沢さんをお誘いし、ふたたび一緒に仕事するようになりました。 というのも、ママでありながらも確実に責務を全うできる最適な体制を考えたからです。また、人事業務は一人で行うよりも同じ課題を共有できる仲間とのディスカッションを通して実行した方が課題解決速度を上げていけます。実際に今は最高の状態を作ることができています。

STRIVEがいよいよチームとして立ち上がった2019年春からは、一人分のフルタイム枠を小沢さんとふたりで分け合いながらタレントパートナー活動をしています。直近で小沢さんもママになったので、一時的にお互いの業務割合を変更させながら、それぞれのライフ事情に合わせて公私共に無理のない形を意識しています。日々オンラインで情報共有しながら、遠隔でサポートできるものは私が、常駐すべき支援先の業務は小沢さんが主導で進めることが多いです。

──支援先との関わり方は、どのように判断されているのでしょうか。

課題やフェーズに応じて主に3つのパターンに分かれます。

一つ目はシリーズA前後、組織人数が10名前後で資金調達を機に採用を強化したいが人事もまだいない、といったフェーズの会社。私たち自身が採用業務をを代行したりエージェントさまなど周囲の力を分けていただくなど採用活動体制基盤の構築もリモートで支援しています。

二つ目は、人事を採用したばかり、または採用予定があるフェーズの会社です。スタートアップでの人事経験者はまだマーケットにも少ないため、未経験に近い方を採用するケースが多いです。そのため、人事の方が一人で自走できる状態をゴールとし、私たちが常駐してハンズオンでの伴走支援をします。

三つ目は、すでに人事チームがある会社です。基本的には私たちの支援は必要ないのですが、急なリソース不足があったり、どうしても採用が難しいようなポジションの採用ニーズがる際にご一緒させていただきます。状況に応じて、ハンズオンで代行をするケースもあります。

 ──2人で仕事をする「ツーマンセルスタイル」はいかがですか?

カバー範囲が広がりました。ゴールへの向かい方や強みが異なる二人だから互いに補完し合えるのだな、と。結果的にひとり分の稼働で2人分以上の仕事量・質を出せていると感じています。

 ──これまで仕事をしてきたなかで、見えてきたものはありますか?

 まだ発展途上だからこその、VCHRの可能性でしょうか。VCのグローバルプラットフォームはおそらく全世界で600人くらいとコミュニティが小さく、歴史も浅いです。日本もまだまだ黎明期で、VCHRがどうあるべきか、その価値は何か、など明確なモデルはないんですよね。モデルがないというよりは、価値発揮の仕方がファームによって異なっており、今後も異なりながらお互いの強みを磨いていくという方が適切かもしれません。

 ──今はSTRIVEのVCHRモデルを作っている途中だと。

 そうですね。企業のフェーズに応じて必要な支援内容が変わってくるため、一概にパターン化できるとは限りません。だからこそ、今自分たちが試行錯誤しながら取り組んでいることが一つ一つの異なる事例となり、事例数を増やしていくこと自体が大事かなと考えています。このように、企業のフェーズや人事課題ごとの支援の在り方をまだまだ開拓しているところです。

  ──支援先と3~5カ月ほど伴走するケースもありましたね。

 はい。採用体制構築・担当者の伴走・支援先だけでの採用業務の自走化がなされるまでの目安は早くて3カ月です。ただ、何かしらの事情により半年ほどかかるケースもあります。こうした長期間にわたる支援を行う場合は採用以外の施策も同時に進める必要がある場合が多く、外部の力も積極的にお借りしています。STRIVEには採用以外のHR領域、マーケティング領域やPR領域などでパートナーシップを組んでいる企業や人がたくさんいるので、その道に精通したパートナーたちと連携し、STRIVEチーム総力戦でご支援しています。

 ──岩井さんにとって、この仕事の醍醐味は何ですか?

本質的な課題解決に導けることです。

支援先から相談をいただけると、目の前のお困りごとを皮切りにさまざまな悩みや課題をうかがうことができ、結果的には採用以外の課題も浮き彫りになります。そうした時、外部からのコンサルティング支援のみや内部で人事担当者としての業務のみだと、役割の関係上解決しきれないことも多くあります。そのような時、私たちをうまく活用いただくこともあります。

たとえば組織の一人事の場合は、会社の状況や経営判断によって優先順位や実行可否を絞らなければならず、すべての課題を解決できないこともあり得ます。また、RPO(リークルートメント・プロセス・アウトソーシング)として採用に携わるときは、仕事を進めるなかで課題の本質が採用ではないと気づけても、RPOの立場を超えることは基本的に難しい時もあります。

その点、チーム力の高いSTRIVEには、私たちタレントパートナーが気になったことをキャピタリストたちと連携し、立場や役割、専門領域を超越していけるチームの強さがあります。STRIVEのVCHRとして働く今の私は、結果的に採用以外でも本質的な課題解決支援ができる喜びを感じています。

仕事にも子育てにも、罪悪感や後悔を感じたくない。「今日も最高だね」と言い合いながら、チームで乗り越えていく仕事を

 

 ──岩井さんはお子さんを育てながら仕事をされていますが、どのような工夫をされていますか?

今の私はオンラインでの仕事が多く、社内外コミュニケーションもテキストがほとんど。なので、何かをお伝えするときは、私の役割・スタンス・意見を明確にすることを意識しています。複数の選択肢や見通しを添えた上で自分の意見もお伝えするようにしているので、私のテキストは長いとよく言われます(笑)。でもオーバーコミュニケーションを重視しているため、忙しい起業家の方や人事の方にお時間をいただきながら、結果としては素早い解決ができることを意識しています。

 また、連絡がつかないことでご迷惑をおかけしないよう、ママとしての自分の立ち位置も予めお伝えしていますね。「16~22時は物理的に両手が空かないため、基本的にオフラインですみません」のように。時間に制約がある分とことん結果でお返ししたいですし、安心し合える関係構築には努力を惜しみません。

  ──仕事と育児の両立は大変かと思いますが、岩井さんはいつも笑顔なのが印象的です。

単純に楽しいからでしょうか。理解・信頼をいただける環境だからこそ、育児と仕事の両立をどうしようと悩むというよりは、ライフとワークが融合してきている状態にいるような感覚です。子育て・仕事ともに罪悪感を感じたくないですし、どちらもゆとりを持って笑顔でいられるための努力を惜しまないようにしています。なので自分の趣味やメンテナンスの時間も予め確保しながら過ごしています。自分の納得感と幸福感を高めていくことは大事だなと思っています。

あとは何より、STRIVEは明るくてポジティブな人ばかりでいい影響ばかりで、オフィスに行くと元気になれるしとにかく楽しい。オンラインでも楽しいし話せると嬉しい。支援先にとっても、前向きなエネルギーに満ち溢れている人と一緒に仕事をすることができれば、毎日課題だらけのスタートアップ環境も一緒に楽しんでいけるかなと思っています。 

──最後に、今後の仕事への意気込みを教えてください。

STRIVEのタレントパートナーの強みをクリアにし、揺るがないものにしたいです。STRIVEは、チーム戦でSTRIVE Familyの課題を多面的に解決できるのが最大の強みです。STRIVE Familyにとってキャピタリストはいわゆる株主であり、どうしても構造上圧倒的な力を持っている存在だと思われてしまうこともあるかもしれません。ただ一方で、STRIVEはハンズオンして現場で一緒に伴走することで、仲間として受け入れていただける側面もあると信じています。

だからこそ、支援先がキャピタリストに直接言いづらい話を汲み取るなども一つの重要な役割だと思っています。「困ったらとりあえずSTRIVEのタレントパートナーに相談してみよう」と思い浮かべてもらえる存在になれるよう、一瞬一瞬を大切にSTRIVE Familyのみなさまに寄り添っていきたいと思います。